カナダ留学

「海外の大学は卒業が難しい」は本当なのか?入学は簡単?4年間カナダに留学した経験談

こんにちは!ぽこたにです。

 

海外の大学の話になると、必ずと言っていいほど話題になるのが

日本の大学は受験があるから入るのは難しいけど、一旦入ってしまえば卒業は簡単。

反対に、海外の大学は入るのは簡単だけど、卒業するのは難しい

という話。

これって本当なのでしょうか?

実際にカナダの大学に入学&卒業した感想を紹介します!

カナダの大学 ~入学は簡単なのか?~

入学の条件

まず、カナダの大学に受験はありません。

University of Toronto (トロント大学)の場合、入学申し込みに必要なのは Grade 11 (11年生、つまり高校2年)の成績と Grade 12 (12年生、つまり高校3年)の中間試験までの成績です。

その成績だけで大学の合否が決まります。

そして、公式サイトにはこう書かれています:

Generally, successful applicants are among the top third of their class.

つまり、成績が○○点以上なら合格という具体的な数字はありません。ただし合格者は高校時代クラスの上位1/3に入っていることが多い、という事。

University of British Columbia (ブリティッシュコロンビア大学)も似たような流れで、Grade 11 と Grade 12の成績で判定されます。

Final grade of 70% in Grade 11 or Grade 12 English (or equivalent course, including provincial examinations where applicable).

Graduation from high school with a minimum average of 70% (or higher for many programs).

最低限の成績として 70% 以上と書かれていますが、これも恐らく高校のクラス上位1/3ぐらいだと思われます。

成績以外の入学条件

カナダの大学は基本的に成績しか見ません。

しかし、大学によっては課外活動なども考慮することがあります。

例えば University of British Columbia には Personal Profile (パーソナル・プロフィール)を入力する必要があります。

この Personal Profile は、自分がどんな人物であるかをアピールできるものです。

University of Waterloo (ウォータールー大学)にも Admission Information Form (アドミッション・インフォメーション・フォーム)を通して、課外活動などをアピールできます。

(※ちなみにアメリカの大学は課外授業やプロフィールがかなり重要だそうです)

大学に落ちたら?浪人は?

カナダの大学でももちろん「すべる」ことはあります。

どうしても行きたい大学に落ちることは誰にでも起こりうることです。

日本の大学の場合、翌年度の受験まで待って浪人できます。

カナダの大学の場合、浪人しても高校時代の成績が変わるわけではないし、どうしようもないんじゃ?!と思うかもしれません。

しかし、ここはカナダ。

例えば、高校の卒業を一年(もしくは半年)遅らせて、その間に成績を上げたり課外活動に力を入れ、再度大学に申し込むことができるんです!

大学側も当然これを容認しています。「2回同じ科目を受けた場合、成績が良い方をカウントします」と書かれています。

カナダの大学の入学は簡単?難しい?

たしかに日本の受験制度と比べて入学は簡単かもしれません。

しかし、一発逆転は難しいです。「常にキチンと勉強しているかどうか」が問われます。

継続してそれなりの成績を残さないと大学に入れないのがカナダの大学の特徴ですね。

逆に言えば、ずっと真面目にいい成績を残していれば大学には入れる、という感じです。

受験のように当日の体調やら交通状況とか天気とか、運に左右されることは一切ありません。

なのでカナダの大学は入学が簡単、と言われるとちょっと違うなと思います。

入学は簡単じゃないよ、だけどコツコツやっていれば成果は見てもらえるよ、という感じです。

カナダの大学 ~卒業は難しいのか?~

大学卒業の評価基準

カナダの大学には卒論(卒業論文)がありません。

単位を全てとれば卒業できます。卒業するのに必要な単位は決められています。

その単位を取るのが大変なのがカナダの大学の特徴です。

 

例えば理系のコースだと、単位を取るには

  • 小テスト
  • 中間試験
  • 期末試験
  • ラボ(実験)の小テスト
  • ラボの期末試験
  • ラボの実験レポート

などなど様々な課題でそこそこの点数を取らないと単位がもらえません。

 

文系の専攻だと例えば

  • 小テスト
  • 中間試験
  • 期末試験
  • 課題図書に関するレポート
  • セミナー(グループディスカッションの授業)での態度や発言量
  • プレゼン

など。

これを全てのコースでこなさないといけません。

例えば1年目に5つのコースを受講したとしたら、上記に挙げた試験やらレポート×5コース分、ということです。

かなり大変ですよね。

最終的に点数が足りなければアッと言う間に単位が落とされます。そのコースが卒業に必須だとしたらまた受講し直す必要があります。

試験・レポートは難しいのか

では、小テストや期末試験などは難しいのでしょうか。

簡単に言うと、はい。難しいです。

理系のコースでもマークシートや穴埋め問題だけではなく、長文問題がジャンジャン出てきます

暗記だけではなく、きちんと自分の言葉で説明できるのかがテストされます。

実験レポートも正しい内容を書くだけではなく、正しい形式でオリジナリティがあるかも評価されます。ポスタープレゼンテーションが課題になることもあります。

 

文系ももちろん難しいです。

テーマに沿って議論するセミナーでは、無言を貫いたら単位はもらえません。

きちんと内容のあることを発言する必要があります。

プレゼンも、ただ一方的に話すだけではなくその内容の分かりやすさや質疑応答での対応も評価されます。

あと、読書量が半端ないです。

カナダの大学は卒業するのが難しいのか

で、結局カナダの大学は卒業するのが難しいのか?

難しいです。だけど、難しくないです。

うーん曖昧な答えだけど、本当にこんな感じです。

 

印象に残っているのは、学部一年目、初日の基礎生物の授業で放った教授のこの言葉。

「今ここにいる生徒のうち、5割は合格ギリギリの成績になり、2割は実際に単位を落とす。

毎年そうだ。

の大学には高校時代成績が良かったという人も多く来ているだろう。

しかし、高校と同じように勉強していたって、大学ではついていけないよ。

 

そして毎年いるんだ。成績が出たあと私のオフィスに来て『どうかお願いします、レポートでもなんでも書くのでどうか単位を下さい』って言う生徒がね。

そしたら私は答えるよ。

レポート?もうレポートの成績は出ているだろう。

え?特別なレポート?

そんなものは評価基準にないじゃないか。評価基準にないものを提出したって、価値はゼロだ。

 

やる気があるならまた来年授業を受け直せばいい。

余分にお金はかかるけどね。

やる気がないなら、大学をやめればいい。」

なんとシビアな!!!ととっても印象的でした。

そして実際、私はこの教授が言った通りの「高校では成績優秀だったけど、学部1年目でなんとか合格ギリギリ」という典型的な学生になりました。

ダラダラしてたらアッと言う間に単位を落とします。

ちゃんと勉強すれば大丈夫です。

勉強しないなら、卒業はできません。

入学は簡単、卒業は難しい問題の結論

4年間カナダの大学に行って出た答えはこちら。

入学は真面目にやってずっといい成績を残している生徒なら簡単。

成績が悪くても、やる気があって高校卒業を延長して成績UPさえできれば簡単。

つまり本気でやる気があるなら入学は無理じゃない。

卒業はかなり勉強しないと難しい。

 

だけどちゃんと勉強して、時には勉強方法を見直して軌道修正して、ちゃんと学んだことを身につけ試験でそれを出し切ることさえできれば、卒業はできる。

理不尽な成績のつけ方はされません。やる事やればいいだけ。

まとめ

よく言われる「海外の大学は入学が簡単、卒業は難しい」という話。

カナダの大学は「やる気」のある生徒にはチャンスを与え、やる気のない生徒には容赦ないというだけでした。

日本と比べどちらが簡単か難しいという議論は、意味がないのかもしれないですね。